ハロー・ベルリンとコーナー・ビストロ(NYで本場のジャンク・フードに参加する)
気がつけばもう師走も半ばだ。
いやこの都並にとっては鰤走(ぶりわす)である。それくらい毎年この時期はなんだかんだと忙しいのだが、今年も例年にもれず忙しい。まず大学全体の忘年会があってアセトアルデヒド漬けになったりとか、四年生は卒論でおおわらわになっていてそれに付き合っている都並も文字通りのおおわらわになったりとか、入試の時期でもあるのでその問題検討があったりとか、その隙をついてクリスマスのTDRを二日に亘って堪能したりとか、そして帰ってきてみたら大学関係者が刑事事件を起こしていたりとか、早くも来年度のカリキュラム作りに忙殺されたりとか、とにかく忙しいのである。
その隙をついて、NY旅行記の記事の追加をする。なぜかというと、当ブログの訪問者の検索ワード/フレーズを何気に見たところ、都並が九月に訪問した、マンハッタンはMoMAの近くに店を出しているホットドッグのベンダー、「ハロー・ベルリン」と、チェルシーのアイリッシュ・バーでハンバーガーが有名な「コーナー・ビストロ」の店名を検索ワードに訪問された方がいらっしゃったからである。
とりわけ、「ハロー・ベルリン」のほうを調べていた方は「場所」というワードとのセットで検索されていたので、ひょっとすると今頃は、あの屋台の場所を探しているのかもしれない、そして都並の怠慢でその情報を提供できなくて、お店を発見できない、という悲しい結末を迎えようとしているのかもしれない。
それは申し訳ない、ということで書く。
といいつつ実際は、これらの店については、勝手にリンクを貼らせていただいているサイトに充分に情報があるし、この本を読むと大体情報がつかめるのだけれど(都並自身これを読んで知った)。
「ハロー・ベルリン」は54丁目と5番街の交差点の南西に店を構えている(別の言い方をすると、MoMAのあるブロックの北東角にある)、「おいしい」と評判の”伝説の”屋台のホットドッグ屋さんである。これは、ジャンク・フードが大好きな都並と、ソーセージが大好きな奥さんにとってははずせない。
が、屋台なので移動もありえるし、行くまで見つかるかどうか不安だったが、実際近くまで行ってみるとすぐ見つかった。
事前の情報によると行列必至だという話だったが、そんなこともなくあっさりと買えた。
メニューは、パンにソーセージがはさんである通常のホットドッグ(MercedesとかBMWとかドイツ車の名前がついている。ソーセージの種類で名前が異なる)と、ソーセージとジャーマン・ポテトとザウアー・クラウトがパンに挟まれることなく、ひとつの皿に「ぼんっ」と盛られていて、パンはというと申し訳なさそうに別についてきて「後はお前の勝手にしろ」という脱構築的なメニュー(Double soul mixとか名前がついている)がある。
が、違いは組み立て前か組み立て後かというだけのような気もする。都並と奥さんはこれを一個ずつ買って食べた。
味はというと、確かにソーセージもポテトもキャベツも美味しい。が、いかにもアメリカ的な、というか日本的な、というか、従順なソーセージがぶっきらぼうなパンに挟まっていて、その悲しみをたっぷりのケチャップとマスタードになだめられている、というあの味を予想していくと、その予想は外れる。
要は、「君たちがふだん何気なく食べているホットドッグね、あれの構成員はもともとこんな人たちだったんだよ」と思い起こさせてくれる味である。そういう異国情緒あふれるホットドッグなのである。
ちなみにこのベンダー、ほかのサイトではベルナデットさんとロルフさんが売り子をやっていて、ロルフさんが愛想がいいと書かれていたが、僕の行ったときはあいにくベルナデットさんだったらしく、愛想もくそもなかった。冗談で「ダンケ、シェーン」と言ったのに何のリアクションもなかった。
それから難を言うと、周りにゆっくり座って食べられる場所がないので、そこは覚悟されたし。奥さんは過去の記憶を頼りに「MoMAが近くだし、MoMAの階段にでも座って」と言っていたのだが、改装後のMoMAにはそんなスペースはなくなってしまったようだ。
「コーナー・ビストロ」は、ウェスト・ヴィレッジにあるアイリッシュ・バーである。住所はこのサイトが詳しい。ここのビストロ・バーガーが名物だというので食べてみた(画像手前はチーズバーガー、奥にあるのがビストロ・バーガー。かりかりベーコンが乗っているかいないかの違い、だと思う)。
が、このハンバーガー、あちこちで書かれていることは「脂肪分が少なく、あっさりしていてぺろりと食べられる」ということだったが、それは、別の言い方をすると「味気ない」といえなくもない、ということだとわかった。
たしかに、肉本来の味がしてそれはそれで美味しいのだが、都並の味覚がおかしくなければ、「肉本来の味」しかしない。食べているうちに「あれ?香辛料とか入れてくれました?たまねぎとか、つなぎはなくてもいいんですけど、あの、ナツメグとか…」と言いたくなるくらいである。子どもに牛肉のミンチだけを渡して「ハンバーグ作って」とお願いしたら、ほぼ確実にこれと同じものが出来上がるだろう、という気がする。
しかしまあ、そういうワイルドなものがアメリカ的だといえばそう思えなくもない。そういう意味ではいい経験であった。
ちなみにこの店は、基本がアイリッシュ・パブなので、ジョッキ・ビールが数銘柄から選べる。定番のサミュエル・アダムズ、ブルックリン・ラガーなどに加えてヒューガルテンなんかもある。
ヒューガルテンは珍しいのでこれを頼んでみた。どう発音するのかな、と思いつつ適当に「ホウガーテン」と頼んだらちゃんと出てきた。これがまたきんきんに冷えていて…ということはまったくなく、程よく常温であった。こういうところもアメリカらしい。
こんなふうにハイカロリーなものばっかり食べていたので、NYではすっかり太ってしまったことよ。
あ、ちなみにゆうべもクア・アイナでアボカド・バーガー食べました。まるまる一個食べて、奥さんが食べきれないで困っているチーズ・バーガーを半分食べました。













































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