二足目のデッキシューズ/靴との戦い

Sbsh01021 自分でもばかみたいだと思うんだけど、二足目のデッキシューズを買ってしまった。

一足目は昨年のちょうど今頃、原宿のキャットストリートなる名所に詣でたときに購入したトップサイダーのデッキシューズ。

で、二足目はパラブーツの茶色である。

他の人はどうか知らないけど、個人的に仕事用の革靴は春・夏用の茶と黒、秋・冬用の茶と黒(ブーツ)と四足あればいい、と思っていて、このうち「春夏・茶」が欠番中だったので購入を決意したのだった。

どうにも、各種媒体や店頭商品を見ていると「この夏はマリンが正解!」みたいなことになっていて、男子の足元はデッキシューズがずいぶんと煽られており、そこに乗っていくことに多少抵抗感もないではなかった。だって僕の日常の活動範囲に海なんてないのだ。埼玉県も群馬県も栃木県も長野県も海なんてないじゃないか。僕がふだんの生活で見る海はディズニーシーだけだ。こういう時に、日本のファッション業界の中央集権っぷりを如実に感じる。きっと、ミニスカートが流行ったときの北日本の女子とか、ダウンジャケットが着たい沖縄の男子も同様の辛い思いをしただろう。

などと小理屈をこねつつも、この白い紐とソールの使い方がかわいかったので、そこはあっさりと軍門に下ることにした。

が、このデッキシューズ、右足の革と僕の歩き方が合わないらしく、最初数日間は右足小指に食い込んでめっぽう痛かった。

それをがまんしてがまんして履いているうちに、ようやく革のほうが諦めたのか、ある日ふと気がつくとすっかり柔軟な姿勢に変化していた。いまや、かつての戦いはなんだったんだというくらいの蜜月期が訪れている。

こういうことはしかし、僕の場合よくあることで、先月リーガルのアウトレットで買った黒いプレーントウも同じように足に食い込んで、それは熾烈な戦争の日々が続いた。

僕はこういう痛い時期を「靴との戦い」と称しており、それは新品の購入時には必ずあるものとして諦めているのだけれど、他の皆さんはどうなんだろう。

オールデンとかジョン・ロブとか、僕の薄給ではとても買えないけれど、高級紳士靴を買えばこんな無益な戦いをしなくて済むのだろうか。

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ゴー・レット・イット・アウト(アウトレットへゴー)

Vfsh0359 梅雨の隙間をついて、話題の三井アウトレットパーク入間に行ってきた。

日ごろは北関東の侘しい片田舎というか両田舎(そんな言葉ないけど)に暮らしている都並であるが、この地域は、なぜかアウトレットには恵まれている。

我が家から車で約一時間の距離に、上記の入間と、栃木県佐野市の佐野プレミアム・アウトレットと、ふたつもアウトレット・モールがあるのである。

これは、消費アフロエンザがいっこう治る気配のない我々夫婦にはありがたいことではある。そこで、持病の熱病にうなされつつ、これらのアウトレットを順番に詣でてみることにした。先月は佐野にでかけたので、今月は入間ということである。

三井アウトレットパーク入間は、オープン時の混雑は報道で聞き知ってはいた。なんでも、高速(圏央道)の入間の出口付近からすでに渋滞が始まっているとかなんとか。

それで奥さんとは「半年くらいして落ち着いたら行こうね」などと話していたのだが、先日奥さんが、耳寄りな情報を入手してきた。通っているジムのお姉さんいわく、「平日なら空いてますよ」というのである。それは平日休める人間としては願ってもない話で、今回の訪問と相成ったわけである。

道中驚いたのは、高速の一つ前の出口あたりで、路肩に「混雑時はここからもアウトレットにいけます」という趣旨の看板が立っていたことと、入間の出口では「アウトレット↑」という矢印が出ていたことである。なんという行政の(?)対応の早さよ。

そんなわけで、往時の混雑を偲ばせる事物を眺めつつ現場に到着したのだけれども、実際に着いてみると、事前の情報どおり混雑はぜんっぜんたいしたことなかった。お昼過ぎに到着したのにも関わらず、第一駐車場の、建物入り口すぐ近くに車を止められたくらいである。

敷地内に入ってみても、お客さんの数は決して多くはない。落ち着いて見て回ることができる。

中に入っているお店だけれども、佐野も入間も総じてさほど変わらない。ナイキがあり、アディダスがあり、ビームスがあり、という具合である。どちらも、なぜかどことなくやさぐれた印象の洋服たちをずらりと並べている。

違うのはフードコートで、これは入間の方が垢抜けているし、清潔感&解放感もある。垢抜けているといえば、来客者の服装も、立地ゆえかこちらの方が都会的である。建物自体もこちらの方が新しくて洗練されているので、都市的な印象ではある。

ではどちらがいいか、といわれれば、甲乙つけがたい。佐野のほうは、観光地のアウトレットに来たみたいで、日帰り旅行的な情緒がある。一方、入間はあくまでベッドタウンのアウトレットである。入間にはコストコがあるけれども入会金は決して安くないし、佐野は現在入居店舗数を増設中という魅力もある。

Vfsh0369 などと思いながらぐるっと一周見て回った後で、今回のお目当ての品を購入。シチズン・アテッサのエコ・ドライブ電波時計「ジェットセッター」である。

実はちょうど腕時計を買い換えなくてはいけなくて、新しいのをいろいろと比較検討していたのだけれど、種々の条件からこれにした。

まず、仕事柄(センター試験などの試験官をしなくてはいけないので)、時計は電波時計であることが必要条件である。

そうでなくても、いったん電波時計に慣れてしまうと、電波時計が「ほんとうの時刻そのもの」を示してくれるのに対し、一般の時計が「大体の時刻」しか表してくれないことに対する不満感が拭えなくなってしまう。これは何かほかのものに喩えると、ピントが合わない映像しか見られないテレビとか、大体350mm入っているビール、みたいなものだ。そういった、いわば認識論的な変化があるわけである。もちろん実用面でも電波時計はありがたい。特に、電車の乗り換えなどでは電波時計の信頼感に勝るものはない。

次に、これも仕事柄だけれども、たまに海外に行くことがあるので、ワールドタイム対応である必要がある。その点この「ジェットセッター」はアメリカ、ヨーロッパでも電波を受信してくれる優れものだ(実は型番落ちになっていて、新作は中国でも電波を受信してくれるのだけれど、個人的には中国に行く仕事はないので、この機能は必要ない)。

Vfsh0372 最後に、暗い映画館の中でも時刻がわかるようにバックライト機能があることも大事である。いまどきの時計はたいてい備えている機能ではあろうけれども。

ということで、とにかく優秀なこの時計であるが、実は定価は庶民の僕が思い描く腕時計の値段とは一桁違う。けれどもそれがアウトレットだと30パーセント以上安く買える。これはお買い得である。

とはいっても僕にとっては高価な買い物であることは間違いないので、これから長い時間こいつを大事にしていきたいと思う。

Vfsh0363 そのほか、コレクターとして思わず買ってしまったのがこれ。『スター・ウォーズ』のTシャツである。Mサイズでも若干大きいけれど、短パンにあわせてだぼっと着るのにはいいかと思う。

まだクローゼットには「トップレス・カリフォルニア」の『トランスフォーマー』Tシャツが未使用のまま二枚も眠っているわけだが。

追記:食事は「ベスト&バーガーズ」というところで採ってみた。バンズをお店で焼いてくれるハンバーガー、ということで、「クア・アイナ」みたいな高級本格志向かと思い入ってみたのだけれども、思ったほどではなかった。どちらかというとモスバーガーみたいな印象である。それでも、セットで1000円近くするので、割高感がある。店内はおしゃれだったけれども。

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一台追加

Vfsh0334 我が家の「企業ロゴ」ミニカー・コレクションにまた一台、新規参入した。先日京都に帰った折に、大丸の玩具売り場で発見した、DHLのバンである。

これはドイツの「siku(ジク)」というメーカー製のもので(だからラインアップされているのはドイツ車が大半であり、こいつもベンツである)、青いパッケージがかわいいのと、どうやら(クロネコヤマトのノヴェルティのように)ドアが開くというギミックもないらしいので、未開封のまま飾ることにした。

百貨店の玩具売り場なんてところに、なんでいい年をしていたかというと、奥さんがお友達のお宅にお邪魔することになっており、そのお宅のお子さんへのお土産を見繕っていたからだ。このミニカー・コレクションの大原則は「わざわざ探さない」であり、専門店に足を運ぶことは固く自らに禁じている。あくまで、何かのついでに発見することに喜びを見出す、というのがこのコレクションの趣旨である。

なんにしても、これで

①ハーシーズ

②コカコーラ

③ヤマザキパン

④クロネコヤマト

⑤フェデックス

⑥DHL

と、わずか9ヶ月ほどの間に六台そろった。これはまずまずの成果だろう。

しかしながら、その半数が運送業というのはいささか不服である。もう少しポップな、たとえばアディダスとかナイキとか、そのへんのミニカーはないものだろうか…。

…とは思いつつ、決してネットでは探さない。探さないのがルールのコレクションだからだ。

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おバカなんだけれどそれゆえにほしいもの

152473w300 世の中には買わなくてもいいものが山ほどあるのだけれど、愚かな都並はそういうものをほしくなってしまうことがままある。

いわゆる「ニーズ(needs)」と「ウォンツ(wants)」がまさに違う、という話なのだけれど、今回はその「いらない」かげんが半端じゃないものを、しかしそれゆえにほしくなってしまった。

それがこの画像のお方である。映画『インディ・ジョーンズ』シリーズ最新作の公開を記念して発売された、シリーズ第一作『失われた聖櫃(アーク)』の冒頭に登場する黄金の偶像(ゴールデンアイドル)を模したペン立てである。

実にいらない。

が、だからこそほしい。

値段は3600円。迷っている。正直迷っている。これが研究室の机の上にあったら学生の引き具合が楽しいではないか。

…ううーん。どうしよう。

それ以外にスターウォーズの新作関連のフィギュアとか『ナイト・オブ・リビングデッド』公開40周年記念グッズなどをいくつか先行予約してしまった、というのは奥さんには内緒である。

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新しいコレクション

Vfsh0270 9月にNYに行った時、タイムズ・スクウェアのハーシーズのお店でハーシーズのロゴ入りミニカーに出会った(写真一枚目左)。きちんと調べてはいないけれど、パッケージに書いてあることをそのまま受け取ると、フォードのF350という、どうやら実在の車種らしい。

これを見た時、「ミニカーなのにちゃんとロゴが入っている」ということが妙に都並の心を捉えた。そこで、たいした金額でもなかったし、またかざばるものでもなかったので、自分へのお土産用に一台購入した。

このフォードはそれからしばらく我が家の本棚に駐車してあったのだが、それを観ているうちに都並の中で新たな思いが芽生えた。

なんとなく「実在の企業のロゴ入りミニカーを集めるか」と思い立ったのである。

その発想の根底にどういう深層心理ないし無意識が横たわっているのかは定かではない。本来子供の世界であるミニカーの世界まで侵入してくる大企業の原理に興味を覚えたのか、あるいはその逆で、個々人が太刀打ちできない力を持つ大企業に対し、ミニチュアの世界でその関係の品を所有することで意趣返しをしようとする階級的/交渉的欲求があったのか、あるいはそんな複雑なことでもなんでもなくて、単に何でもミニチュア化し自己の支配下に格下げしようとする人間の情熱それ自体にうたれたのか、それは定かではない。

ともかく、本来多趣味で凝り性な、おまけに関西弁で言う「いちびり」「嬉しがり」「調子乗り」の三要素をかなりの程度で持つ人間である都並は、「しかしながらこれを本気でやってしまうと収拾がつかなくなってしまうぞ」と容易に予測できた。

そこで自分の中で収集の原則を立てた。

①わざわざ探しに行かない

②ネットでは買わない

③オークション/プレミア価格のものは買わない

の三原則である。いわば消極的なコレクションとでも言うか。

ところが、その程度の消極性でも結構見つけてしまうもので、あっという間に5台もたまってしまった。

写真は左からハーシーズ、FedEx、コカコーラ、ヤマザキパン、クロネコヤマトである。

このうち二台目に参加したのはFedExで、渋谷パルコの雑貨店での購入だったが、これは比較的どこにでも売っているらしい。品物としては、サスペンションが柔らかなのが好ましい一品である。

三台目はコカコーラ。以前書いたように、名古屋のトミカショップで「くじ」として引き当てた。大体同じ頃に今度は東京駅構内のトミカショップでヤマザキパンを購入。この二台、どちらもトミカなのだが前者にはサスがなく、後者にはある。不思議なものである。

Vfsh0266最後に加わったクロネコヤマトは、つい先日ゲットしたところである。非売品で、宅急便のポイントカードがたまるともらえるという文字通りのノベルティ、というところがポイントが高い。

しかしこいつのいけ好かないところは、このサイズなのにサスがないところ。フロントの造形も心なしか甘く、ハーシーズのフォードが小さいながらもグリル部分のフォードロゴを備えていてライトも塗り分けているのに比べると、後部ドアのステッカーなど芸が細かいところもあるにせよ、ちゃちい印象がある。

080421_0005_2 などといいつつリヴィングのテーブルに並べて遊んでいたら、奥さんがやってきて「あなたは何でも本気で楽しめていいわねえ」などといいつつ僕のコレクションをいじりはじめた。

そしたら「あ、これドアが開くのね」というではないか。びっくりして取り返すと、たしかにヤマトは左のドアが開くようになっている。気づかなかったが、これによりヤマトの地位が僕の中で少し向上した(写真は後部貨物ドアを開けられる車種をすべて開けてみたところ)。

というわけで、都並の中での現在のランキングは

①ハーシーズ・フォード(日本で買えないっぽいから)

②FedEX(たたずまいが渋い。でも実はUPSのがないかなと思っている)

③クロネコヤマト(ギミックがなければ5位だけど)

④コカコーラ(いちおうあてもんなので。でも本当はミゼットがよかった)

⑤ヤマザキパン(トミカの大量生産品だから。ヤマザキパン自体も好きじゃないし)

となっている。

今後、どこかで奥さんストップがかかるまで集めてみたい。まずは10台を目標に。

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大人気ない

授業も終わって気が緩んだのか、またもや風邪を引いてしまったようである。

いやはや、今週後半は有給を使っていろいろと公開中の映画やら『ルノワール×ルノワール』展などに出向き、文化的なインプットをしようと思っていたのだけれど、その前にウイルスをインプットすることになるとは思わなかった。まいったまいった。

それはさておき、最近気になっているDVDがある。

それは『JUST FOR KICKS』という、スニーカーと大衆文化、ファッションの相関関係を取り上げたドキュメンタリー作品である。

マイケル・ムーア以降のドキュメンタリー映画ブームとでもいうべきか、昨今我が国でも劇場公開やDVDのかたちでドキュメンタリーを観る機会が如実に増えたわけだが(というよりも、ほんの10年くらい前には、映画館にドキュメンタリー映画がかかるなんてことは、映画祭の企画でもなければまず皆無だった)、単純に本数が増えただけでなく、その取り上げる対象も近年ますます多様化し、その中には若者向けのものも増えつつある。

その端的な例がこれであろう。

…などという能書きはさておき、自他共に認めるスニーカー文化愛好家である(いったい過去に何回、NIKE iDのシミュレーションをしては購入しない、という不毛な行為に勤しんだことか)都並は、純粋に個人的・趣味的関心から気になって仕方ないのだ。

などというと、「DVD一枚なんて安いもんだし、買えばいいじゃないか」という声が聞こえてきそうだが、三十路も半ばに近づき、いつまでもこんなに大人気なくていいものかどうか、という危惧の念が購買意欲に歯止めをかけている。

思えば幼少の頃、ノストラダムスの大予言を無邪気に信じていた都並少年は、1999年の自分(20代半ば)を想像しては「そこまでしか生きられないのか…」と悲嘆に暮れていたものだったが、今思い返してみるとその「将来の」都並青年は、黒ぶちのセルロイド眼鏡に革製のブリーフ・ケースを持ち、細身のスーツをびしっと着こなしたサラリーマンふうのいでたちをしていた。

それが今自分の姿をしげしげと見つめてみるに、スーツなどは年に数えるほどしか着ないし、冬は暖かいからという理由だけで毎日のようにスニーカーを履いている(ナイキ・エアーはソールにデッドエアーが含まれているので、保温・断熱効果があるということを最近知った。これも北関東のしばれる暮らしさまさまである)。

いったい、都並の大人気(おとなげ)はいつになったら身につくのだろう。

…『JUST FOR KICKS』のDVDの、スペシャルボックス版とデラックス版を比較して「このナイキふうのパッケージはいいなあ、でも井上三太のイラストがかっこわるいなあ」などと考えている時点で、まだまだ先なのかもしれない。

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ふたつの世界(プロジェクトTNT)

痛みと嘆きのうちに過ぎた日曜日が終わって、明けて月曜日、海の日。

この日は、一日静養した甲斐あって、前日までの症状が劇的にといってもいいくらい軽減していた。

となると、怠惰な人間のくせに一日以上家にこもっていられない都並は、出かけたくてしかたない。

そこで奥さんを説き伏せて、丸の内まで買い物に出かけることにした。この数ヶ月の経験から暫定的に得た結論では、北関東でちゃんとしたメンズの服を買おうと思ったら、ちょっとがんばってでも丸の内まで出かけたほうがまちがいがない、ということになったからである。

大宮あたりでも買い物はできなくないが(現にしているし)、やっぱり選択肢が限られてくる。いろいろ見て選ぶウィンドウ・ショッピングの楽しみを得ようと思ったら、丸の内くらいまでいかないと、私的には満足できない。東京の他の地域までせっせと出かけるのは億劫なときでも、丸の内までならアクセス的にもかんたんである。それに、場所によっては跳梁跋扈する10代の野放図な若者が、丸の内にはほとんどいない、というのもおじさんの神経に優しい。買えるものも極端に高くなく、お財布にも優しい。

といっても地震があったので、その関連のニュースを見つつ、交通機関の状況など静観してから出かけることにした。

そんなこんなで、着いたのが16時過ぎ。おなかが減ってしまったので、新丸ビル内の「大人が集えるジャンクフードの店」(なんだそりゃ)「One's Drive」にてダイエット・コークとホットドッグを食べる。だってホットドッグが食べたかったんだもん。そしたらホットドッグを売っているお店があったんだもん。奥さんはチーズバーガー。

どちらも、モスバーガーのホットドッグとかマクドナルドのチーズバーガーを、ちゃんとした材料できちんと作った味、という感じで好感が持てる。隣の建物(丸ビル)にクア・アイナがあるので、本気でハンバーガーを食べたくなったらそっちに行くだろうなあと思うけど、東京駅でひとり、ビールちょっと飲んで軽く何か食べたい、というときに重宝しそうな気軽な店ではある。ビールの銘柄もいろいろ揃っているし。

その後新丸ビルを遡上し、次の日曜日にある友人の結婚記念パーティーに着ていくシャツを物色。披露宴からの参加ではなくて、新郎新婦が浴衣で、新婦が常連のカフェ・バーだかダイニング・バーでやるというきわめてカジュアルなパーティーなので、着ていくものに悩んでいたのだ。

いろいろ見た結果、最近ひいきにしている「ダファー・オブ・セントジョージ」でボタンダウン・シャツを買う。男性のワイシャツの基本的なカラーであるブルーとピンクと白を切り返しで用いたもので、個人的にはピンクはチャレンジ・カラーだったのだが、着てみたら違和感なく似合い、奥さんも気に入ったみたいなので購入決定。ついでにインナーとして同じ色味のタンクトップを購入。

ちなみ「ダファー」は、以前にも書いたが、10年ほど前にはオアシスのギャラガー兄弟が着ている、ということで有名になった(?)ブランドである。そのころはプラダがスポーツ・ラインのモダニスティックなアイテムを出して話題になっていたころでもあり、この「ダファー」も良く似たテイストの黒いスポーツ・ブルゾンなんかを出していた。

僕はそれを南船場のお店で見つけて買ったのだが、これが素材的にはびっくりするくらい通気性ゼロで、着ているうちに全身汗ばむ、というサウナ・スーツのごとき品物であった。おまけにジップ・フロントにベロクロが付いており、これがあちこちでニットにひっかかったりするどうしようもないものであったのですぐに着なくなったのを覚えている。

が、昨年来日本のあちこちにお目見えしている「ダファー」はそのときの輸入物ではなくて、伊藤忠の子会社ジョイックス・コーポレーションがライセンス契約して全国的に展開しているものである。HPを見てもらうと分かるとおり、このジョイックス・コーポレーション、ほかにもポール・スミスやダニエル・クレミュなんかを手がけている。

そうするとこの「ダファー」、特にポール・スミスと比べると、気持ち価格帯が抑え目で、かつテイスト的には共通しているから(どちらも「カラフルな、イギリス文化に根ざしそれを再解釈した、お坊ちゃん風の」服である)、ダイハツの車をOEMでトヨタでも売っているみたいな感じの、「ジョイックスのディフュージョン・ライン」のような気がしないでもない。でもまあ、ポール・スミスみたいにカラフルでどぎついものはないし、奥さんが「かわいい」という服が多いので今後購入が増えそうではある。

そういえばこの「ダファー」の新丸ビル店、店舗入り口の目立つところになかなかきわどいアイテムが置いてあった。「Over The Twelve」というブランドの男性用下着なのだが、すごいメッセージがプリントされているのである。二種類あって、ひとつがコレ。でもってもうひとつがコレ

僕は買いませんが、このブランド、作り手の意図通りに活用している方がいらっしゃったら、お会いしたいものです。いや、お会いしたくないです。

都並の買い物が終わったあとは丸の内をぶらぶらし、奥さんの服など見て回る。これといったものがなかったので、「マークス&ウェブ」の入浴剤などを買い足して散策終了。

さて帰るか、というころになってふたたび小腹が減ってきたので、新丸ビルの7階の凝ったつくりのレストラン・フロア――いわば「都会的な屋台村」というか、「地方のスーパーによくあるフード・コーナーを思いっきり清潔かつモダンかつ大人向けにしたヴァージョン」というか、そんなコンセプトの階――に行ってみることにする。

この「セレブ風屋台村」のなかにお蕎麦屋さんがあったので、そこで軽い夕食にする。可もなく不可もなく。値段的には少し高い気がするが、場所的に相場だろうか。ビールは一番搾りで泡がクリーミーでよかった。

お蕎麦をすすりながら見るともなく見ていると、我々の席のすぐ近くでは、前田耕陽を細身にしたかんじのサラリーマンさんと、松下奈緒をがっちりさせたかんじのOLさんがコップ酒を飲んでいる。

このコップ酒が、ちゃんと受け皿がついていて、ちゃんとスタッフさんがこぼれるくらいまで注いでくれるというオールド・スクールなコップ酒である。

こういうのを見ると、こういうビルのこういうフロアのディズニーランド的性格、なんてことに思いを向かわせざるを得ない。つまり、このお店に集う「おしゃれでやり手の」丸の内のサラリーマンさんたちは、単にお店の雰囲気を味わう、といったレヴェルではなくて、その向こうに透かし見えている虚構としての「お父さんの飲み屋街」のファンタジーを積極的に楽しんでいるんだなあ、と思ってしまうのだ。それも、現実の飲み屋街に伴う、不潔さとか酔漢の横暴さといった不快感を巧妙に漂白し無害化したかたちで。

それがもっとも端的に表れているのはしかし、7階ではなくて5階にある「日本再生酒場 もつ焼き処 い志井」であろう。ご丁寧に、この洗練を前面に押し出したビルの中に、立ち飲みのハードコアなもつ焼き屋さんがあるのだ。

ここに集う人たちの動機が、例えば大阪・十三の波平通りにて本物のハードコアな大衆居酒屋を体験している人と同じであろうか。いやそのはずもない。そこにはやはり、大資本の手によって複製され、その結果漂白され無害化されたものにこそもっとも安心感を覚える、今日的な消費者層の深層心理が働いているに違いない。そしてそこには潜在的な階級意識もまた働いているに違いない。

などという小うるさい理屈をこねくり回す酔漢は、メガロポリスのこじゃれた立ち飲み屋もいいけれど、それよりも自宅最寄駅前のハードコアな焼き鳥屋をこよなく愛する人間でいたい、そう思うのであった。それらは似て異なるふたつの世界である。そして、このふたつの世界を一日で横断する33歳のデイトリッパー。

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PUMAは現在形、NIKEは現在進行形

この二日間の動向、その②。

こんなことをいちいち書く必要があるのかとは思いつつ。この数年セカンドウォッチとして使い続けてきたNIKEの腕時計がついにその使命を終えた。ある日ひさびさに着けようとしたら、電池が切れていたのである。しかたないので(といいながら実は嬉々として)新しく腕時計を購入した。

ファーストウォッチもカシオの電波時計である男にセカンドウォッチが要るのか、といわれれば回答に窮するが、しかし時計が一本しかないっていうのは不便である。それに、仕事で着けている時計を休日もするのはなんとなく気がふさがる。

おまけに、僕は仕事柄暗がりで映像を見たりするので、そのときにバックライトがついている腕時計があると便利なのである。

Ca7a4nrp ということで、今度はPUMAである。

このPUMA、近所のサティに売っていたものだし、「現品限り」ということだったので「型落ちかもしれないな」と思ったのだが、PUMAさんのサイトを見ると同型のものがあるから、現役モデルかもしれない。

先代のNIKEと比べると、先代の最大の利点は、バングルタイプでリストバンドを止める必要がないという点にあったのだが、もはやそういうものはNIKEでも作っていないし、それならPUMAでも問題なかろう。

瑣末なことだが、先日のトランスフォーマーといい、スニーカーの箱を小さくしたようなパッケージが、どうにもチョロQ世代のおじさんの心を打つ。

Cah4idpr あけてみるとこんな感じ。店頭には赤と黒があって、赤は日本限定モデルと書いてあったので迷ったのだが、先代NIKEも黒だったし、黒が使いやすいので黒にした。

機能はなんだか過剰についていて、ストップウォッチやらのほか、アナログふう(短針と長針の)表示に切り替える機能もある。これは使わないような気もするが。

Cayfspiv さらに着けてみるとこんな感じ。わざわざ着けてみなくたって、時計をみりゃ大体の感じはわかるだろう、という人がいるかもしれないが、ここで「うーん、実際着けてみると違うねえ、いいねえ」というのがアホなセンセイの思考パターンである。

ところで、この時計を買った日は、ポロシャツがADIDAS、スニーカーとかばんがNIKE、とスポーツブランドずくめであった。

だが運動はしない。いっさいしない。

大学の向かいの公立体育館のジムが100円で利用できることがわかったので、トレーニングをしようかとはうすうす思ってはいるが、生活という概念の中にスポーツが入っていない。そもそも極度の運動音痴である。

なのに、なぜかスポーツショップをのぞくのが大好きである。そこにはなんらかの補償行為が存在しているのだろうか。いや存在しているに違いない。

そういえば菊池成孔はデパートをのぞくのが大好きだと語っていたが、そこにも何らかの補償行為が存在するのだろうか。それはどうでもいいか。

ちなみにタイトルであるが、PUMAの腕時計は「PUMA TIME」というブランド、いっぽうNIKEは「NIKE TIMING」である。NIKEの方が先に行っている、といいたいのだろうか。

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デッドストック&トゥー・カーボネイテッド・ハリソンくん

月曜日にTDSへ行ってきた。

が、例えば初めて乗ったタワー・オブ・テラーやレイジング・スピリッツが思いのほか怖かったとか、かぶりもの系グッズが充実していて驚いたとか、ポップコーンの味も増えたのでびっくりしたとか、ギョウザドッグとうきわまんならうきわまんの方がおいしかったとか、そういう感想はもっとレヴェルの高いファンさんの専門性の高いブログないしサイトにあるはずなのでここでは控えておく。

ただ、月曜日は奥さんと付き合い始めて7周年の記念日で、しかも超がつくほど五月晴れの良き日にテーマパークでのんびりするのはとても気持ちよかった。奥さんには記念に「D'24」(思いのほかかわいかった)でTシャツをプレゼントしたのだが、これも喜んでもらえたようでよかった(恩着せがましげ)。

しかし、今回の日記のトピックは別のところにある。別のところ=イクスピアリである。

夕方にいったん時間があったのでイクスピアリをのぞいてみたら、「カルタ・スコピオ」というトレーディング・カード専門店でスター・ウォーズのデッドストックのトレカに出会ってしまった(もともとガムとカードのセットだったのだがガムだけはさすがに取り除いてあるそう)。

Vfsh0222 デッドストック=映画公開当時のもの、ということである。研究者としても気になるアイテムだし、このパッケージがまた、日本語歌詞を勝手につけて子門真人が歌っていたスター・ウォーズのテーマくらい「パッチもん」くさいデザインだったので、そのいなたさに一目ぼれして購入してしまった。決して大人買いという個数ではないが、それでも4デザイン中3デザイン買ってきた。

さらに、当時のカードの復刻版も出ているということで、そちらも購入。

Vfsh0224 こちらもそれなりにモダナイズされてはいるが、当時の絵柄を生かしたC-3POの味わいがよい。

帰ってきて、さっそく全部開封、というのは勇気がないので、こちらの復刻版だけ開けてみた。デッドストックの方は取り除いてあったガムが、こちらには入っている。しかしこちらも店員さん曰く「賞味期限切れ」ということなのでそっこう捨てる。

Vfsh0227 中からはこんな感じの、特に集めたくもならないようなデザインのカードが出てくる。この救いのないダサさもかえっていい感じ。

カードの裏側のデザインも凝っていて、名台詞とか、あらすじとか、クイズとかが書いてある。こういうのを見ると、アメリカのトレカ文化は根深いなと感慨ひとしおである。

Vfsh0226 しかし一袋に二枚も、カーボネイトされたハン・ソロのカードが入っていたのはいかがなものか。

追記:しっぽうさぎさんのところにはこの復刻版が、たけをさんのところには同系列のスタートレックのカードが後日届きますのでよろしく。

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毒を食らわばメガトロン

買ってしまった…。

だって「お気に入り」にしておいたサイトで再入荷があって、最後の一個だったんだもの。定価+手数料+送料で3000円だったんだもの…。

どうにも、田舎に引っ込んできて以来、刺激が少ないので幼児退行している気がしないでもない。京都にいた時なら買っただろうか俺。いや、買ったかな。

メガトロンはどのみち、ヘッドのパーツ以外はコンボイとおそろのいろち(パーツはいっしょでペイントだけが違う)ということは分かっているのだが、ブラックとシルバーの配色がモノとしての所有欲をそそるのだ。あちこちの通販サイトでもメガトロンの方が人気だったのはそういう理由に違いあるまい。

こうなりゃホンモノのNike Free 7.0も買うか、俺。

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(オモチャが三十路のオジサンの)ハートをわしづかみ②

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明けて今日、日曜日は「母の日」である。

独身時代は「母の日」なんて無視して省みなかったが、結婚して以来我が家でも贈り物をする風習ができた。

そこで先日ゴールデンウィークに帰省した折に、それとなく、というか真っ正面から、「もうすぐ母の日だけどほしいものあるか」と訊いてみた。すると即答で、会社の同僚が持っていた、とある洋書の野鳥の本が欲しいという。しかしそれを手に入れようにも、実家周辺のド田舎には、そんなしゃれたものを売っている書店はない。かといってネット注文するにも、母親はPC自体を持っていないし、土台持っていたところで、インターネットでの本の注文なんて複雑な作業はできないだろうと思われる。ということで僕に注文を依頼しようと思っていたところだったそう。

インターネットで本を買うなんて、僕の仕事の一環といってもいいくらいだから「そんなんでよければ」と快諾。すでに先週、アマゾンから直接配送してもらった。しかしその本が、プレゼントとしては価格的に大したことなかったので、もう一品、と思っていた。

そこで帰郷の際、「ひこにゃんのぬいぐるみがほしいの。小さいのはかわいくないから大きいやつがいいな」と言っていたのを思い出し、それじゃあ、ということでそちらも贈ることにした。

しかし聞くところによると、このひこにゃん、地方まちおこしゆるキャラの枠を超えてただいま全国的に大人気ということで、地元彦根でも品薄状態が続いているとか。

そこで一計を案じて、というほどでもないが、自分たちの結婚式でひこにゃんをリング・ピローに使った滋賀県在住の友人(敢えて名を伏す)に購入方法を聞いてみた。そしたらさすが蛇の道は蛇、その友人がネットで買えるところを見つけてくれ、メールをくれた(ありがとうございました)。

ところが、メールをもらったときにそのまますぐに注文すればよかったのだが、情報を得て安心してしまい、今日の母の日までうっちゃっていた。そのことを昼頃になって急に思い出したので、慌ててサイトにアクセス、購入・発送の手続きをとった。

PCを立ち上げたついでに、昨日「トイザらス」で見た「MARVEL 3Age」を検索。ゴーストライダーくらいはあってもいい。研究室の机の上に飾ったら、学生との話のネタにはなるだろう。

そう思って色々見るうち、ヒットしたサイトの左欄に「TRANSFORMERS」の文字があるのを発見。慌ててクリックしたところ、ついに例のブツにめぐり会ってしまったわけである。その名も

TRANSFORMER SPORTS LABEL feat. NIKE FREE 7.0

見た瞬間、やられた、と思った。トランスフォーマー×ナイキのスニーカー。ナイキ・フリーがトランスフォームしてコンボイに。パッケージもナイキの靴箱ふう。めちゃくちゃかっこいいではないか。あらゆる方面からハートをつかまれた。アメコミ・フィギュアとか10年以上前に「もういいや」と思って買わなくなっていたのに、どうしようもないくらい抗いがたい魅力を感じている自分を発見した。

即、購入手続きに入る。が、4月26日発売というのにどこも品切れ状態。アマゾンでさえ業者が新品に倍近い価格を堂々とつけている。

あちこち探し回った挙句、ようやく定価でコンボイを売っているところを発見。こちらだけを購入。メガトロンは次の機会にすることに。オモチャ購入にこれだけ必死になったのはひさびさであった。

来月33になるのにこれでいいのだろうか…また映画も見て、グッズも買っちゃうんだろうな…。

追記:先ほど確認したところ、映画版コンボイ(オプティマス・プライム)は日本版は6月2日の発売だそうですね。5000円超の値段はさすがにどうかと思うけれど、こっちもかっこいいなあ。ヴァイナルテックの頃から、昨今のトランスフォーマーの造形技術には感嘆していたけれど、また新たなレヴェルに到達した感じですね。

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(オモチャが三十路のオジサンの)ハートをわしづかみ①

来月33歳になる男として、しかも学生の範たるべき教員としてあるまじきことだとは分かっているが、ひさしぶりにオモチャを即買いしてしまった。しかもネットで探しまくって。しかもなぜかやけに焦りながら。

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以下はその顛末である。

土曜日は車の運転練習を兼ねて近所の「トイザらス」に出かけてきた。というか、「トイザらス」の入っている郊外型大型ショッピング・モールに「スポーツ・オーソリティ」も入っていることが分かったので、本来はそっちがメインで行ったのだった。

というのも、数年前タイの空港で購入して以来愛用していた、Nike Prestoのウォッチ(僕の持っているものは黒)が、そろそろ寿命が来そうだったからである。

このウォッチ、ほんとうは女性用なのだが、バングルタイプなのが着け易く、映画館の闇でもバックライトで時間が分かるので気に入っていた。それがつかっているうちに、両端のラバー部分がしだいに傷んできて、亀裂ができてきた。機械部分はだいじょうぶなのだが、このままいくと早晩断裂しそうである。

しかしこの商品は絶版なので、代替品を見つけにいったのだ。

けれどもあいにく気に入ったものは見つからず、結局、研究室内で履くサンダル(いちおうロットのものではあるけど1500円くらいの安物)を買って退却してきた。

その後そのとなりが「トイザらス」だったので、物見遊山でのぞいてみた。奥さんはブライス人形の小さいのに興味があったし、僕もパダワン少年の好きなLEGO STARWARSの製品をチェックして、場合によってはしっぽうさぎさんに連絡しておこうと思ったからである。それに加えて、もうすぐ実写映画版が公開される『トランスフォーマー』の関連商品があれば見ておきたい、と思ったからでもある。

というわけで、全国どこの店舗に行ってもだいたい同じ様子の「トイザらス」のなかを、夫婦してぶらぶら歩いてきた。Vfsh0177

Vfsh0178 結果から言うと、ブライスちゃんはあんまり品数がなかったが、LEGOは「765・」で始まるシリーズ(あんまり詳しくないのだけれど新作だろうか)は一通りあった。このうち「7655 クローン・トルーパー・バトルパック」(画像ふたつめ)とか「7654 ドロイド・バトルパック」を購入すれば、しっぽうさぎさんところでの次回ルードゥー大会の自軍コマとしてクローン・トルーパーかドロイドを使えるな、と思ったのだが、その思い付きのために2000円も使うのはもったいなくてやめてきた。何を言っているかわからないですね、はい、すいません。

Vfsh0176 さらに売り場を見て回るうち、「MARVEL 3Age」なる気になるフィギュアを発見。スパイダーマンやらウルヴァリンのディフォルメされた感じがかわいらしい。ゴーストライダーが個人的にはツボ。が、売り場にはアイアンマン(でこっぱちが香田晋みたいでこれはこれでかわいいが)とザ・シングしかなかったのでこちらも買い控える。

それはさておき、お目当てのトランスフォーマーはというと、こちらも商品がほとんどなく、見るべきものはなかった。

そんなわけで結局、Nintendo DS Liteが全色売っているのを確認しつつ(さすが北関東)、何も買わずに出てきた。

その後、近所の輸入食材も扱うスーパーに初めて行ってみて、ヒューガルテンがあったり、サンクゼールのジャムがあったり、コスモのカレー粉が何種類もあるのを確認し、「おまえたちにここで会えるとは」と少し感激しつつお買い物。この日の探索行はこれで終了であった。

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デート・ウィズ・IKEA

2日に辞令をもらって以来、あれよあれよという間に様々な事務的手続きやら教授会やらが立て続き、気がつけばもう4日になってしまった。新年度の常として、様々な作業がすべて五月雨式に訪れ、大学にいる間はとにかくせわしない。

そんな中、3日に時間を見つけて奥さんとIKEAに行ってきた。

行ってきたのはもうじき一周年を迎える船橋店。関東の地理に少しでも明るい人にはお分かりのとおり、北関東の我が家から千葉の船橋までは決して近くもなんともないのだが、故あって夫婦揃って東京にいたので、「ここからなら近いし行ってみるか」ということになったのだ。

寡聞にして、IKEAが日本にもう一年も前からあるということは知らなかった。それが先月、奥さんと僕の買った雑誌がたまたまどちらも北欧のインテリア特集を組んでいて、それでようやく知ったのである。

ちょうど、引越しで色々古びたものなどを廃棄したところで物入りでもある。というわけで、基本がおのぼりさん体質の僕と奥さんは、喜び勇んで京葉線に乗り込んだ。

途中、舞浜の駅でTDRを通過するときには後ろ髪引かれる思いであったが、お互いがまんして南船橋までたどり着く。

Vfsh0134 店内については多くの方が画像つきの記事をブログに掲載されているので詳細を書くのは控えるが、とにかく広い。あまりの広さに、2階のショールーム(画像参照。こんな感じです)を回っているうちに「我々はずっと同じところをぐるぐる堂々巡りしているのではないか」という疑念すら(本気で)湧いてくる。

しかしそれはやはりいくらなんでも錯覚で、いいかげん歩き回った頃に1階への階段が現われる。

ちょうどそこにカフェ&レストランが用意されているというのは、人間心理を巧みに計算した憎い設計だ。ここまでくると足も疲れ、小腹も減っている。そこで時計を見るとほぼ2時間、フロアを歩いていたことになる。ためらいなくレストランに入る(ここもだだっ広い)。

ミートボールが名物だというので、ミートボール10個と、サーモンのマリネ、サーミ族のパン(スカンジナビア半島の北の方にアイスホテルがありますよね。そこに併設されている氷の劇場でやっている演劇のひとつが、このサーミ族の言語で演じられるシェイクスピアだそうです)やらを食す。後で1階に下りたら、すべて冷凍食品で売っているものだったが、以外にうまい。

Vfsh0136 ブラウンのソースは、生クリームを溶いたビーフシチューのような味がして、少しスパイシー。隣のリンゴンベリー(コケモモ)のジャムみたいなのは何につけるのかわからなかったのでミートボールのソースにしたが、これも合う。

画面右手奥にあるのは二種類のパンで、チャパティみたいなのがサーミ族のパン。もうひとつ平たいのは忘れた。平たい方はアニスの香りがして、「スモークサーモンを巻いて食え」とのことだったが、こちらもなかなかエキゾチックでおいしい。

画像はないのだが、奥さんが「これは食べたら止まらない」と言っていたのが「アルマンディーダイム」というケーキ。アーモンドとチョコのケーキだが、容赦なく半端なくスイート。甘い物好きの踏み絵だと思う。僕にはピエール・マルコリーニのパフェと同じくらい無理なものだった。脳内で「マルコリーニ」というフォルダに入れる。

それらを食したら1階の買い物コーナーへ。2階がだだっ広かったので物事の道理として1階もだだっ広い。しかも天井が高く、圧倒される。映画『レイダース』のエンディングで出てきた倉庫を思い出す(右側の画像に写っているのが都並です)。Vfsh0142_1 Vfsh0140_1

こういうところをぐるぐる回って、ベランダのラグ、寝室のランプ、都並の低反発ウレタンまくら、マトリョーシカ、食器水切りなどを次々にカートにほうりこむと、レジで出てきた合計金額は約20000円。

一個一個が安いのでついつい買ってしまい、結果、けっこうな合計額に「うまいことできてんな」と驚くわけだが、よく考えてみればそれでも安い。

目当てのCD収納は電車ではとても持って帰れない大きさだったので、リビング、ダイニングの敷物等も含めて「車でもう一回」とリベンジを誓う。

というか今後、大阪(広い土地が要るし南港辺りかな)、神戸(六甲アイランドかな)、と続いて埼玉にも出店計画があるらしいので、早めにできてほしいなあ。

…ううーん、今日の日記は何の情報的価値もないですね。一周年だもんなあ…。

追記:ちなみにタイトルは、90年代に人気のあったアメリカのロウファイ(というジャンルがあったのです)バンド、ペイヴメントの『ブライトゥン・ザ・コーナーズ』というアルバムに収録されていた曲のタイトルですが、歌詞を見る限りこのイケアとは特に何の関係もなさそうです。

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チキンの日(新婚家庭のクリスマス・サンプルその2)

たとえ休日とはいえ、夫婦ともども12時に目が覚めるなんてことは、正直引っ越して以来なかったことである。これには驚いた。

ともあれ、今日はチキンの日。チキンはまだ購入していない。そんなわけで行動しなければならぬ。

ということで、前日のお鍋の残りで牡蠣雑炊を作り、「きぢ醤油」のぽんずでさわやかに平らげた後、夫婦して自転車にまたがり、買い物に出かけたのが昼過ぎのこと。

まずは、夕食&年末年始のためのパンを買いに、夫婦で京都一すてきなフランスパン屋さんだと思っている今出川大宮の「ル・プチメック」へ。

が、無印良品の自転車をベースにした改造車である僕専用車「こぶりちゃん」のギヤ比では、今出川までの緩やかな坂道でもきつい。ふうふう言いながらなんとか到着。

ここは、奥さんのイタリア料理の師匠がシェフを務める「カノビアーノ」が食事パンを発注しているパン屋さん(そんなわけで、休日に買い物に出かけるとシェフ自ら買出しに来ているのに出くわすこともある)。そこでおいしさに目覚めた奥さんがしょっちゅうパンの補給に来るようになったというわけである。また休日には僕も連れ立ってサンドイッチを買いにでかけ、御所なんかでピクニックをすることもある。

ただ、悲しいかなレストランの発注が多すぎて、今は金・土日の三日間しか営業していない(昔は毎日やっていた)のが残念だが、それでも来る価値はある。

つくまでに疲れてしまった僕は、中でカフェオレを飲んでいくことを提案。少し混んでいて待ち時間が発生したが、なんとか座れた。席を確保するとはずみがついてしまって、豚肉の塩漬けのサンドイッチと、ハム&チーズのサンドイッチ(きざなことをいうようですが、フランスで食べたのに近かった)、カヌレにガトーショコラという盛大な熊の宴会を開いてしまう。カフェオレも二杯飲んでしまう。

いや、でもここはカフェオレもおいしいんです。なんていうか、ごくごく滋養になる感じなんです。カフカの『異邦人』に出てきた「ミルクコーヒー」はこんな味だったんじゃないかと思います。ふつうにイリーの豆だと思うんだけど、何が違うんだろう。

時ならぬ熊の宴会だったけど、テーブルについて、鰤走のパン屋さん(フランスふう)に次々に訪れては思い思いにパンを買い溜めしていくお客さんたちを眺めているのはいいものだった。ヨーロッパ映画の一場面のようで、思いがけずクリスマスというか年の瀬気分が味わえた。

カフェオレを飲んでいるうちに、やっぱりカノビアーノの買出しも到着。山ほどバゲットやらを抱えてあわただしく出て行った。今日みたいな日はたくさん出るんだろうなあ、と奥さんと話す(ただしシェフ自身ではなく、女の子でした)。

身体が暖まったところで、自転車に乗り込み移動。新風館へ行って、僕の冬服(普段着)の買い足しをしてもらう。ビームスでチェックのシャツとサーマルのロンTを補充。

チェックのシャツなんて、思えばもう10年くらい着ていない。大学の時、これもくだらない思いつきで「どうせ社会人になったらいやでも着るんだから、前にボタンがあるシャツは着ない」と言い出して実践していた時期があったので、すごく久しぶりである。

でもまあ、最近アメカジも復活の兆しだし、着まわせていいんじゃないか、とは奥さんの意見。レジで「プレゼント包装に」してもらい、思いがけずプレゼントをもらってしまった。

どうでもいいことだけれど、この年になると、若いカップルが頬を赤らめながら「今夜は僕ら、へへへ」「これから私達、うふふ」みたいな雰囲気をむんむんとさせている中で買い物をするのは恥ずかしいものがあるなあ。この日の新風館は全面的にこの「うふふ」「へへへ」でむんむんしていました。

という話を奥さんにしたら「バカじゃないの」と一蹴される。

その後は大丸に移動。晩御飯のチキンを購入。これがまた、クリスマス・イヴのデパ地下は、大量虐殺の地であった。立ち並ぶ総菜屋が、どこもかしこもチキンの丸焼きやら骨付き腿やらを山積みにして売っていて、「いったい何羽?!」と叫びたくなるような有様だった。ふだん焼き鳥屋さんがぱたぱたと串焼きを焼いているコンロが、この日ばかりはモモを焼いており、サラダがメインの総菜屋さんまでチキンを売っていた。ただただ、銀座ハゲ天だけが寂しそうにゴマ油の匂いを漂わせてぽかんと辺りを眺めていた。

あんなところで、奥様方はどうやっていちばんおいしいチキンを選ぶのだろう。

だがうちは奥さんがル・クルーゼで焼いてくれるので、生の骨つきモモを迷わず購入。そのほかトマトなんかを買って速やかに戦場から撤退。家に帰る。

奥さんがチキンを作ってくれている間、「M-1」を見たり、年賀状を作ったりして過ごす。その間奥さんは、いったんル・クルーゼの鍋で焼いたものをオーブンに入れたり、とかなり本気の技を黙々と繰り出していた。

出来上がったチキンは下の画像。ル・クルーゼで焼いたせいか、とってもやわらかくてジューシィ。奥さんが自分の分を少し分けてくれたのも含め、お腹いっぱい食べた。飲み物は今日はボジョレー・元ヌーヴォーの残りの赤ワイン。

食後にまたもケーキを食べ、またもやクリスマスがらみのDVDと言うことで『ポーラー・エクスプレス』を観る。必要以上にピンチと冒険の連続なのと、誰も彼もトム・ハンクスなのに少し疲れたが、全体としては映像がきれいでロマンチックな映画だった。

それからお風呂に入り、「明石家サンタ」でいきなり車が当たったのを確認して就寝。

朝起きると、奥さんの枕元にプレゼントがあった。何か枕の下にかたいものがあるなあと思ったら、奥さんが欲しかった『世界の窓』という写真集と『ヘイフラワーとキルトシュー』のDVDだった。

びっくりだ。いつサンタさんが来たんだろう。気がつかなかった。

ともかく、月曜の朝は夜明け前に起きなければいけなくて、いつも眠い目をこすりこすり起きてくる奥さんが、この日はすかっと目覚めて、ベッドの中でプレゼントの包みを開けて子供のように喜んでいた。よかったよかった。

朝食時、淹れたてのコーヒーをふうふうと冷ましつつ、前日の残りのプチメックのパンをもぐもぐ食べながら、「毎週月曜日がクリスマスなら、わたし早起きするよ」と奥さん。それは、なかなかそうはいかないもんです。

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喜びのポールさん

先日、ポール・スミスのニット・カーディガンを欲しいと思いつつ諦めて帰ってきた話をここに書いたら、やっぱり書いてみるもので、この話題がしっぽうさぎさんのところのホーム・パーティーで話題になり、不憫がった(?)奥さんが昨日クリスマス・プレゼントでカーディガンを買ってくれた。

やったー。

奥さん曰く「どうして私はこんなに甘いのかしら」とのことである。なんにせよ、30代男子の常として、季節柄ちょっとしたお出かけや帰省の際によそいきで着られる服がなかったので、それはもう大喜びである。

実は、ニットを着るのはもう十年以上ぶりである。学生の頃は、お金もないしクリーニングは手間だし、部屋でも外出着のままごろごろするから毛玉ができるのはいやだし、ということでニットには手をつけていなかった。スウェットか、20世紀後半の衣料界における最大の発明、フリースくんで充分間に合っていたのである。

いやそれどころか、「冬三枚理論」というのを勝手に打ち立てて実践していた時期もあったので、ひどいときにはそれすら着ていなかった。その理論とはつまりこうである。

冬の服は3つの機能が満たせればそれでよい。

その3つとは、防風、保温、吸湿である。

この3つに、それぞれアウター、中間、インナーの三枚の服が対応すればよい。

ということで、ノースフェイスのゴアテックスのジャケットをアウターに、それの綿入りのブルゾンを中間に着て、下はTシャツだった。事実、若いうちはそれで充分温かかったのである。理論的には妥当性が充分証明されていたのだ。

若いうちは。

それが年を取ってくると寒さが身に堪えるようになる。そんなわけで、このポールさんとの再びの邂逅は心からうれしい。グレーのニット・カーディガンで、ポールさんのおとくいのマルチ・ストライプが袖口と裾に入っているのもかわいい。

昨日はその後、お気に入りの「SECOND HOUSE」東洞院店にてセカンドトマトカルボナーラを満喫。セーターを買ってもらってトマト味のスパゲッティで御満悦、という全体に子供っぽい宵であった。

追記:

ところで、この時期紳士服売り場に行くと、面白いくらい女性客がいますね。みんなどことなく恥ずかしそうにしながら、ある人は独りで、ある人は友達と連れ立って「ああでもない、こうでもない」と言いながら、真剣な目つきでプレゼントを選んでいました。

逆にアクセサリー売り場には男子がいっぱいで、「困ったなあ、俺こういうのよく分からないんだけどなあ」という雰囲気を全開にして、売り子のお姉さんのセールス・トークに気おされたりしていました。

クリスマスですねえ。なんだかこちらまで気恥ずかしかったです。

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悲しみのポールさん

いやあ、今朝はびっくりした。京都もついに初雪ですか。朝起きて外を見て、北山のいただきが残らず真っ白になっているのを見て、思わず奥さんを呼びました。

いや、朝起きて外を見て、というのは実は正確な表現ではなく、月曜日の朝はいつも早く、6時半起き、7時半出発なのだが、このごろは6時半というとまだ真っ暗である。空が白んですらいなくて、カーテンを明けて町を見下ろしても、真っ暗な中にぽつぽつと明かりが灯っているだけで、完全に夜の雰囲気である。

それが、顔を洗って髭を剃って(髭剃りほど面倒くさいものはないよね。いっそ永久脱毛しようかと思うよ)、ごはんを食べて、としているうちに次第に明るくなり、北側の窓一面に白い山の峰が見えたときの驚きよ。

そんなわけで今日は覚悟して家を出たのだが、地表はそんなに寒くなかった。マッキントッシュのキルティングで大丈夫だった。今年はどうも暖冬みたいですね。

この週末の動向。

土曜日は普通に仕事。奥さんにこのところお土産を買って帰っていなかったので、ヴィタメールで奥さんの好きそうなミルク系やジャンドゥーヤ系のチョコレートを見繕って買って帰る。帰ってくると奥さんが「京野菜たっぷりメニュー」と称して色々作ってくれていた。「金時人参のお味噌汁」、「壬生菜の胡麻和え」、「万願寺唐辛子とおじゃこのたいたん」、「ジャガイモのグラタン風」、後はチキンソテー、という贅沢なご馳走である。またもや満腹食べてしまう。

夜は奥さんと『ヘイフラワーとキルトシュー』という子供映画を観る。主演の姉妹役の子役が『バカ姉弟』とか奈良美智を地でいくかわいさで、ふたりして女児がほしくなる。主人公の家族設定は、因果関係があるのかないのかトトロのさつきとメイの家と同じで、お父さんが研究者と言うのも同じ。研究者のお父さん(ジャガイモバカ)に非常にアイデンティファイする。

因果関係といえば(閑話休題)、今読んでいる『長いお別れ』に億万長者の「ハーラン・ポッター」という男が出てきます。そのほかにも「ローリング」という苗字の夫妻が出てきます。J・K・ローリングさんはハリー・ポッターで億万長者になったわけだけれど、何か関係あるんだろうか。

それはさておき、日曜日は大阪でお買い物。知人のお子さんへのクリスマス・プレゼントなど買う(奥さんはこの前からこればっかり)。

夕食はなんばパークスに移動して「クア・アイナ」。鮎彦には悪いけれど、やっぱりここのハンバーガーがいちばんだと思う(ハワイアン・コナビールもうまい)。アボカド・バーガー1/3LBを完食して、奥さんのチーズ・バーガーも半分もらう。モーガン・スパーロックの気分。

帰りになんばCITYの中のポール・スミスでかわいいニット・カーディガンを見つけて、物欲の虫が騒ぎ出す。が、買わずにがまんして帰ってくる。

夕食は5時過ぎだったので、帰ってきて、「世界ウルルン滞在記」を見ているうちに空腹になる。ヒューガルテンを飲みながら、うすピーとかプリンで夜食。いちばん太るコースである。ところで、「ウルルン」の阿部サダヲの人形アニメは最高でしたね。きらりと光るものを感じました。

明けて月曜日。朝から、買い換えなければと思いつつだましだまし使っていたB&OのA8(イヤホン)が完全にダメになっていることに気づき、ひたすら凹む。右耳が全く聴こえなくなっていたのだ。この出費でポールさんのカーディガンは遠のいたな…でも欲しいよう。

しかし僕にとってはポータブル・プレイヤーは必需品なので、そんなことは言っていられない。大阪での授業が終わってからその足でヨドバシ梅田に代替品を検討しに行く。あそこなら試聴もできるので(自分のプレイヤーで音を聴けるのでリファレンスにちょうどいい。インナーイヤータイプはおぞましいくらい汚れているけど)、この際商品コンセプトが似ているオーディオ・テクニカなども検討しようと思ったのだ。

しかし、結果からいうと、僕はA8に軍配が上がるような気がする。商品の高級感もA8のほうがいいし、音は好みだが、オーディオ・テクニカのものは高音域がちょっと派手に化粧してあって、ドラムの金物とかが落ち着かない。しゃかしゃかしているのだ。A8とほぼ同価格のものだと高音も落ち着いているが、今度は低音が物足りない。

しょうがないのでBEAMS京都店に電話をかけて、A8をとりおきしてもらう。LOMO LC-Aとあわせて、これで3万円近い出費である。懐に木枯らしが吹き込んでくる。

などと言いながら、妥協できない人間の業だと思うことにして、寒風の中新風館までいっちょ取りにいってきまーす。

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ショッピングにはずみがついて

昨日は滋賀県の某大学での講義。内容はヌーヴェル・ヴァーグとヨーロッパ芸術映画。つまりイタリアン・ネオ・レアリズモとニュー・ジャーマン・シネマ。

映画好きならお分かりの通り、重要な作品をある程度見せたらとうてい90分の内容で収まるものではなく、時間が足りないのでどうしようかと思っていたところ、マーティン・スコセッシが『私のイタリア映画旅行』というドキュメンタリーでイタリアン・ネオ・レアリズモについてとってもコンパクトにまとめてくれていたのを見つけて、非常に助かる。作品では『自転車泥棒』『無防備都市』『戦火のかなた』などの映像を用いつつ、ロベルト・ロッセリーニにはじまるイタリアン・ネオ・レアリズモの話を15分程度でしてくれている。これはDVDで持っておかねば。

そのほか、昨日は『気狂いピエロ』『ラ・ジュテ』『大人は判ってくれない』などを見せて、なんとか90分で終了。ニュー・ジャーマン・シネマはハンドアウトのみで、講義で触れられなかったが仕方あるまい。

授業が終わり、まるで亡命者か難民のごとく長蛇の列を作ってバスを待つ。30分近く待った後で学生に混じってJRの駅に向かうバスに乗り込む。ここは交通の便がものすごくわるいのだ。待っている間仕方ないので『グレート・ギャツビー』の村上訳を読んでいく。

京都駅に着いたら、水曜日に引き続き、買い物をしてしまう。長く苦しい論文仕事がようやく一段落して、クリスマス・シーズンということもあり、「自分へのご褒美」と思ってついつい…。

ということで購入したのはジーンズ。来年度以降、職場のドレスコードを日和見しつつ、徐々にカジュアルな服装を試していこうと思っているので、ジーンズを買い足すことにした。それに、クリスマス・シーズンにジーンズを買うというのはなんとなく心ときめくものなのだ。思春期のはじめ頃、ファッションに興味が出てきてジーンズを購入した時の、紙のタグがいっぱいついたジーンズを持ち帰る時の興奮を思い出すからかもしれない。

とはいいながらも、最近の価格高騰を憂慮して、リーバイスの、それも基本的なワン・ウォッシュの505を買うことにした。思えば、僕の高校生くらいの時はジーンズなんて8000円くらいのものだった。それが大学に入ってから急にヴィンテージ・ブームとやらが訪れて、EVISUやらDENIMEなんかが2万3000円あたりの価格帯の、「大戦モデル」とかなんとかいうレプリカ系のジーンズを売り出すようになって、そこから流れがおかしくなった気がする。今やどこでも一本2万円も3万円もするジーンズを作っている。僕が今メインで履いているREPLAYは2万5千円くらいした気がする。全て独立採算制の経済だった(要は独り身だった)時代だから買えたものの、今や家庭をもつ身となってはそんなものは買っていられないのだ。

そこで、505。色は、最近ダメージ&ユーズド系の加工も行くところまで行ったので(僕のREPLAYも穴開け加工などしてある)、逆にリジッドリンスという、一回糊を落としただけの色合いのものを選んでみた。モッズパーカ(M51)にオールスターとか、そういう格好が似合いそうだ(どっちも持っていないけど)。値段はほぼ1万円。これがジーンズの価格である。

気になるのは毛焼き処理をしていないことで、これから毛羽立ちが予想される。でもできるだけ洗わずに、濃い色を楽しんで丁寧に穿いていこうと思う。まめに洗わないと奥さんの抵抗が予想されるけど。

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クリスマスの買い物

これを書いているのは金曜日だが、水曜日のできごと。

長々と書き続けている論文仕事が一段落したので(1st Draftの完成。450枚くらい)、仕事帰りの奥さんといっしょに四条烏丸の大丸まで買い物に行く。

買い物リストは次の通り。

1)奥さんの友達、Iちゃんの出産(男の子)のお祝い

2)奥さんの友達、Kちゃんのお子さん(1歳、女の子)へのプレゼント(今度遊びに行くので)

3)寒くなってきたので鰤彦用手袋

4)その他クリスマスの買い物

クリスマスの時期に百貨店に来るのは、いくつになっても、資本主義社会に条件付けされているなあと思いつつも、やっぱりウキウキするものだなあ。

おまけに、上記のように近頃では僕も、満を持して、というか一億総晩婚時代の例に漏れず遅すぎる感すらあるのだが、プレゼントを贈る側の世代に入ってきた。

これまでは若者リーグのベテラン選手(今は戦力外ですが)として、ガールフレンド(今の奥さん)とイルミネーションを観に行ったり、気合の入ったプレゼントを贈り合ったり、レストランのディナーを予約したり、ホテルをとったりしてきた。バブリーでひかれそうだが全部本当にやっていたのだ。

でも今年は二人ともなんだかそこまでの気合はなくて、奥さんと「このお家でクリスマスは今年一回しかないし、うちでお祝いしようか」と話している。土台今からお店やホテルの予約もできないし。今年はこじんまりクリスマスに路線変更である。

その代わりに、いろんな人にプレゼントを贈るきっかけが今年はたくさんあって、そうか、二人以外の誰かにプレゼントを贈ることがクリスマスのメイン・アクティヴィティになりつつあるんだなあ、と実感もひとしおである。宇宙船地球号の新メンバーの何人かにプレゼントを贈れるのは、ベテラン乗組員の証であり誉れだと思う…とはいえ、まだまだ自分のプレゼントも欲しいですけど。

色々大丸の子供服&おもちゃのフロアを見て回って、結局買い物は以下の通り。

1)ベベの子供服&前かけのセット。クラシックでシンプルな感じのロンパース。

2)イタリアの子供用品専門ブランドSeviの引き車。Prodottog_351

子供のおもちゃなんて、何歳くらいにどういうものがいいのかもうひとつよく分からないのだけど(パッケージにだいたい対象年齢も書いてありますが)、売り子のお姉さんが「1歳くらいなら引き車がいいですよ」といったのでこれにする。車軸が曲げてあって、引っ張るとひょこひょこと動く仕組み。ここのブランドは、インターネットで調べるとけっこうな老舗というか大手のようだ。

3)色々悩んだけど、ラコステのニットのもの。Vfsh0081

カーキにオレンジのラインがいい感じ。画像では分かりづらいがワニさんのピンポイントも手首のところにちゃんと入っている。僕は人間としての器も小さいが手も小さいので、フリーサイズの手袋を買うと必ず小指と親指の先が余ってしまう。しかしこれはがまんするしかない。

この日は手袋なしで出かけて手がかじかんだので、帰りにさっそく着用。なかなかよい。

4)その他の買い物。Vfsh0077

こちらもイタリアのトイ・ブランドTrudiの、テディベア。ここのぬいぐるみは、大丸にワンコーナーあるのだが、レアな動物のぬいぐるみが多くて、いつも心を惹かれてしまう。コアラとかサイとかバッファローとかてんとう虫とかカエルとか、ふつうぬいぐるみにしないようなチョイスが普通にあるのだ。

でも今回は、クリスマスらしく赤いニット帽とマフラーをしたテディベア。クリスマスの飾り付け代わりに購入(春には引っ越すので今年はもうツリーを出さないでおこう、と奥さんと決め、そのかわりに細々としたものでクリスマスの飾り付けをすることにした。そのうちの補強要員としてこいつを連れてきた)。名前を「くまのすけ」と名づける。苗字は佐々木か。ちなみにイングリッシュ・ネームは「エリック・くまぷとん」。

そのほかの買い物。こんな感じです。

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オモチャが次々こわれる

表題の通り、自分の持ち物が次々こわれてしまって、出費が無駄にかさんでいる。こういうのって必ず五月雨式に来るよね。

まずはLOMO(いっときブームになって、一部で根強い人気のロシア製のトイ・カメラ)LC-A。奥さんと付き合い始めて最初のクリスマス(6年前)にプレゼントでもらった思い出の品(ひゅーひゅー)。写真が何でもヌーヴェル・ヴァーグっぽく撮れるので気に入って撮っていたが、シャッターの接触不良で、ぱちりと音はしても撮れてない、という状態に。

この症状が巷に存在するのは知っていたが、まさかと思い充分確認せずに9月の新婚旅行(ニース・パリ)に持っていって、「わあいわあい」とフィルム8本撮ったのだった。ところが帰って来てフィルムをプリントに出したら20枚も撮れてなかった。これにはびっくりした&めっぽう凹んだ。デジカメで押さえも撮っておいたからよかったけど(デジカメだけで400枚くらい撮ったというのはないしょです)。

というわけで現在、愛機LOMO LC-Aは東京の鈴木商店さんという専門にやってくれているところで修理中。修理費は見積もりで12,500円。確か購入時の価格は14,000円くらいだったような…(と、涙をこらえる)。でもそんなことも言ってられない。なにせこれがいまや生産中止モデルで、こんなチープなカメラでもプレミアがつくらしく、市場価格が今では購入時の倍以上になっているのである。そんなわけで「新品を買うよりは安い」と思ってがまんする。思い出の品でもあるし、他にない写り味を持ったカメラだから、他の機種に変えるつもりもないし…。

改良を加えた新型も出ていて(LC-A+)、これなら買ってもいい、とも思うんだけど、これも3万円超するしな…。新型だから生産地(旧型はウィーン、オリジナルはレニングラード)も工場も違うかもしれないし、部品の精度が違うと旧型と同じ写りかどうかわからないしな…(機械にこだわる人の良くない心理。僕の持ってるのもウィーン・ヴァージョンだけど)。

といいつつ、このカメラだけならまだしも、先日追い討ちをかけるように、iPodのイヤフォンとして愛用しているB&OのA8もこわれてしまった。以前から左耳の外耳にかける弧状のパーツの先端が外れてしまっていたのだが、音質には問題なかったのでだましだまし使っていた。それが右耳部分の接触不良が発生し、右耳だけ音量が小さくなったり、音が途切れたりするようになった。荒っぽい使い方をしているから仕方ないといえば仕方ないのだが…。

これも日本の本社に修理費の見積もりというか概算をメールで尋ねたら、12,000円近くかかるという。修理期間は10日前後。本体価格が14,700円なので、送料も加えたらそんなに変わらない。奥さんと相談したところ「じゃあ、新しいの買うほうがいいね。また壊れるかもしれないし」と僕と同意見。そんなわけで買えるところを探す。

B&Oは大阪では扱っている店があるんだけど(ミナミのヤマギワさん)、そこまでそれだけのために行くのも億劫だし、交通費もかかるし、扱いのあるBEAMSさんで取り寄せてもらうことにする。BEAMSさんなら御池の新風館にお店があるので自転車でいける。さっそく電話し、金曜日には手に入るとのこと。早くてよかった。

この手続き中、代替品として使えるなら、という思いからiPodの付属イヤフォンを使ってみたが、これはあんまり好みの音質ではないとわかる。中低域というか、ベースのあたりの音域(400~800Hzくらいかなあ)がブーミーで、いっぽう低音・高音は弱いので、いかにも安っぽい音がする(音波に高いも安いもないから、「安っぽい音」というのは後天的・文化的に構成された認知的枠組に過ぎないとは思いつつも)。ベースが前に出るので勢いのある感じにはなるんだけど、もこもこぶんぶんという音感。残念ながらやっぱり付属品という感じ。そんなこと言ってもお弁当の割り箸に文句を言うようなものだとは思うけど。

いっぽうB&Oは、バスドラなどの低音がしっかり出ている反面、ベースあたりの音域は控えめなので、音空間がすっきりした印象になるし、高音域の再現度が高いので、緻密な描写になる。ベースが弱いのでロックとかには不向きという人が多いし、一方でヒップホップとかだと曲によってビートが強すぎるときもあるけれど、僕はこれに馴れているのでこちらの方が好み(付属品は付属品で満足して聴いてらっしゃる方もいるので、好みの問題ですよね)。

そんなことより何より、白いイヤフォン(付属品)は、僕にとってはハウジング(外径)が大きすぎるのだ。そのせいで、一時間も聴いていると耳が痛くなってくる。電車の中とかでiPodユーザーのみなさんが何気にこれを使ってらっしゃるのを目撃しますが、痛くないですか皆さん?僕は痛いです。A8と比較すると1、2mmの違いなんだけど、A8はジャスト。ぜんぜん痛くない。やっぱりアメリカ人の雑な耳のサイズに合わせてあるんだろうか(白いイヤフォンが痛くない、という人ごめんなさい)。

そんなわけで、A8を再購入決定。実はA8くん、これで三代目である。初代は、9.11の次の日に関空を発った思い出の香港旅行で、日本円で9,000円くらいだったので「やっすう」と思って購入。何年か前、郷里の浜松のバスの中で紛失。二代目は、まだ大阪・梅田(中ノ島)のリーガロイヤルの中にお店があったときにそこで購入。Tシャツとジーンズでリーガロイヤルの中を闊歩して少し恥ずかしかったのを覚えている。そのときは14,000円程度。少しずつ値段が上がっている。三代目くんとは、長いお付き合いになるといいなあ。

それにしても、これじゃなくっちゃあ、という愛機がある、こだわるタイプの人間というのは困ったものだ。

A8がこわれたと分かった時、正直、もう少し廉価のオーディオ・テクニカ(デザイン・コンセプト的にはA8にとてもよく似た製品を、ある範囲の価格帯で数種類出している)のものにしようかとも思ったけれど、「ひょっとして、音質が納得いかなかったら…そこそこいいかもしれないけど、満足できなかったら…。もし音質がA8を上回っていたとしても、デザインを好きになれるだろうか…耳かけのアーム部分の強度は大丈夫なのだろうか…」などという思いがぐだぐだと頭の中を駆け巡ってしまい、決断することができなかった。要は、100%(大阪弁で言うところの「100パー」)A8に満足しているのだ。そして僕は変化を求めてはいないのだ。そしてそれより大事なことは、僕は質の低い経験を求めてはいないのだ。

いったんこんなふうに、自分の中で「気に入らないものを避けよう」という意識が働くと、いちいち日常の行動が不便である。例えば、スーパーのコーヒー豆が買えない。チェーン系居酒屋にいけない。べ○トンやコ○サで買い物ができない。ガ○ト(ファミレス)にいけない、などなど。いちいち行動に(たぶんに資本主義的・権威主義的な)こだわりがあるのだ。

といっても、全てのロウブロウなものがダメなわけではない。ユニクロや無印良品の下着や靴下は買うし、時々他の衣料も買う。マクドナルドのチーズバーガーや日清のカップヌードルも食べる。学食や駅の立ち食い蕎麦屋にも入る。

何が違うのかというと、付け焼刃の心理学の用語を使うならば、認知の枠組みの問題なのだろう(ここからくだくだしいし理屈っぽいので読みたくない人は読まない方がいいです)。

つまりユニクロや無印は、僕の中の「リーズナブルな価格の、シンプルな衣料のチェーン店」という枠組み(スキーマ)において、デフォールト値として設定されているものなのだ。この二者に関して言えば、商品にコンセプトというかフィロソフィがあるし、コスト・パフォーマンスも優れているし、その意味において、前述した認知の枠組みを僕自身が積極的に適用する限りにおいて、行動に影響をもたらさないのである。

チーズバーガーやカップヌードルもしかり、学食や立ち食い蕎麦屋もしかり。これらの店はそれぞれ「ファーストフード」「低価格の食堂」というカテゴリにおいて、僕のデフォールト値に設定されているものだ。だから、このカテゴリを今から採用しますよ、という心構えが僕の側にある限り、問題ではない。そこでは僕の期待×価値モデルに見合った結果が概ね得られるからである。

問題は、僕の認知的カテゴリないしスキーマを攪乱し、期待×価値を混乱させる諸々のもの、および期待×価値に見合わないアンダーアチーバーたちである。カップヌードルなのに本物のラーメンらしくしようとしてみたりとか、おしゃれな居酒屋ふうなのに料理が高い、少ない、まずい、とか。その手のものはたいてい期待した結果をもたらしてくれない。そういうものにかかずらって人生の貴重な時間を無駄にしたくない。そんなわけで退ける、足を運ばない店がたくさん出てくるわけだ。

…といいつつ、毎日の消費行動に呻吟懊悩しつつ暮らしているのである。たまに「何のこだわりもなく、シマムラとかで服を買って、コンビニ弁当を食べて、家ではジャージでテレビを観て、それで満足ならどんなに楽か」と本気で思う。でもそういうわけには行かない。この脅迫観念的な行動様式をなんとかできないものか。

いっぺん、頭かちわった方がいいですね。

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プラモデル再考(2)

プラモデルの話。

思うに、プラモデルって僕らの世代(今30歳前後)にいちばん流行ったような気がする。何せガンプラ世代だし『プラモ狂四郎』も愛読していた。そのせいで何十体というロボットを作ったけれど、そのことが僕らの世代に特有の経験というか、それに伴う世界観というか認知の枠組みを与えているんじゃないだろうか。

つまり、例えば、大雑把で極端な仮説であることを承知の上で、今の子供達がコンピューター・ゲームで育っているとすると、彼らの遊び経験というのは、数値に換算されるデータと、それに基づくアクションとで構成されるダイナミックな世界経験ではないかと思うのだ。その一方で、プラモデルというのは同じく構造的ではあるけどもっと静的なものだ。そして、数値に換算されない部分を常に残している。この違いが、二つの世代のものの考え方に影響を与えているということはないのだろうか。

同じことを言い換えるなら、例えばロジェ・カイヨワが著書『遊びと人間』の中で定義している、遊びの四大要素を持ち出してくるといいかもしれない。それは次のようなものだ。

①競争:スポーツなどの勝負の要素

②運:ギャンブルの要素

③模擬:真似事遊び、ロールプレイ

④眩暈:ジェットコースターの例

このうち、プラモデルがどのような要素を提供するかというと、それはひとつにかかって③の模擬、それも視覚的な模擬でしかない。一方で、コンピューター・ゲームには①~③の感覚がもれなくついてくる。ひょっとするとレーシング・ゲームなんかは④もあるかもしれない。

もちろん、僕らの世代もプラモデルしか遊びがなかったわけではないし(チョロQとかミニ四駆とかもあったし、サッカーも野球もあった)、今の子供だってそうだろうが、この二種類のホビーの圧倒的な質的差異を考えると、そこには何か影響があるに違いない、という安易な仮説を立てずにいられない。

こんなことを考えるのはなぜかというと、最近また、ガンダムを買おうかと思っているのだ。僕はわりとええかっこしいなので、今までは人目を気にして、三十路の大人がいい年してガンダムなんて、と自己規制をしていたところがあったのだけれど、やっぱり自分の好きなものは買えばいいんじゃないか、と思い始めている。

といってもプラモデルは作るのは億劫なので、完成品にしようかと思っている。僕の実兄は今も昔もせっせと細かい手仕事をしながらガンプラを作っていたが、僕は塗装とかあんまり好きではないので、それなら出来合いのものの方がいい。

しかも、最近の完成品はとてもよくできているのだ。HCM proの『逆襲のシャア』シリーズとか、GUNDAM FIX FIGURATIONのジム・スナイパーカスタムとか。先日りんくうアウトレットでこのジム・スナイパーカスタムを発見した時は本気で迷った。

問題は、③模擬でしかないプラモデル(というか製作の過程もすっ飛ばした完成品)は、買った後の遊び方が全くないということだ。「アメトーク」のガンダム芸人さんの回(岡田斗司夫氏のコメントが「そう見るか」という感じで面白い)みたいに、せいぜい手で持ってごっこ遊びするしかない。そんなこと一人でしても仕方ないので、どこかに飾っておくしかない。でも飾り物と化した瞬間に、品物の費用対効果がぐっと下がるような気がする。時計や靴みたいに、使えないと面白くない。

僕のマイミクさんや友人知人は皆、自分の揺るがぬ趣味を持ってらして、このような小さい悩みに逡巡懊悩拘泥することなく突き進んでらっしゃるようにみえるので大変羨ましい。

森男氏はプラモデル作りもかなりの腕で、昭和の香り漂うオールズ・モービル世界に邁進してらっしゃるし、ReprobateAngelさんとうちの実兄はバイクでレースやトライアルに精を出している。西宮在住のチキン・リトル似の実弟は「集中力が切れてからどれだけできるかが真のゲーマーだ」という迷言を残したゲーム・マニアだし、しっぽうさぎさんのところのパダワンはレゴ少年、そのほかいっしょにバンドをやっていたシンガー・ソングライターや、自転車とアウトドアの専門家もいる。

皆さん、僕から見るといい意味で「なりふりかまわず」趣味に精進してらっしゃるようにみえる。そこへいくと僕の趣味ってなんなんだろうか。写真は確かに好きだし、靴&スニーカーも音楽も好きだけど、「これ」という決め手がない。みんな初心者レヴェルでさまよっている。

もっとも、自分の場合は最も好きなことを仕事にしてしまっているので、他に自分を見出すことのできる場所が見つからないのかもしれないけど、なんだか不毛な気もする。

この秋冬はひとつ、何かに年甲斐もなく凝ってみたいなあ。といいつつ、論文執筆で大半が過ぎていくんだろうな。

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プラモデル再考(1)

今朝は奥さんの「息止まってるよ」という声で目が覚めた。

僕はもともと結構重度の鼻中隔湾曲症で、鼻が曲がっている。そのわりに美男子なのでその点はよかったのだが(冗談です)、左の鼻の穴はほとんど通ってないので、すぐ鼻が詰まる。鼻が詰まると、かなりの確率で睡眠時無呼吸症候群になってしまう。今日もそうだったらしい。

これは遺伝的なもので、郷里の実の父親もそう。親子共に睡眠時無呼吸症候群で、いびきもものすごい。大学生の時に父親が時々下宿先に遊びに来て、泊まっていくことがあったけど、そういうときは父親のいびきがうるさすぎて、寝るに寝られなかった。静かになるのは無呼吸のときだけで、それも時間にして30秒くらい続くので、起きてる方は「ついに死んだか」と思って、それはそれで気になって余計に寝られない。

そんなわけで、鼻が詰まると安眠できないし健康に良くないんじゃないかと思い、先日奥さんに「鼻の手術しようかな」と言ったら「やめて、怖いから!」と一言のもとに却下された。すごく血が出るけど失敗はほとんどないらしいんだけどな。

なんにせよ、今日鼻が詰まっているのは、風邪かも知れない。徳島行の際にお母さんがけっこうひどいお腹に来る風邪を引いていたので、娘ともども感染している可能性は非常に高い。それにもかかわらず、昨夜は風呂上りに「平成紅梅亭」をのんびり見てしまったから、身体を冷やしたのかもしれない。

ともあれ、起きた時は酸素不足かぼうっとしていたけれど、朝食を食べてコーヒーを飲んだら少し頭がはっきりとしてきた。とはいえ頭をフルに使う仕事なので、中途半端な覚醒具合では仕事ができない。などといってまずは色々読み物を読んだり、メールチェックをしたりしているうちにお昼になってしまった。そろそろ本式に仕事をするか、と思い、ウォーミング・アップを兼ねてこのブログを書いている。

全然プラモデルの話にならないな。いったん区切ります。

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テレパシー強まる

今は深夜の2時過ぎ。奥さんは寝ています。京都は雨が降り出しました。先ほどから雷は鳴っていたんだけど、いよいよという感じ。一雨ごとにこれから寒くなるみたいですね。

今日はどこへも行かない日。三十路の男子として、平日一日家にいる職種も珍しいのだろうな。一日家にいて、何をしていたかといえば論文をしこしこと書いていた。かれこれもう200枚超。腱鞘炎になりそうだ。

今日はまたまた奇妙なことがあった。夢の中に、以前仕事でごいっしょさせていただいて以来懇意にしていただいている(というか僕が一方的に好感を持っているだけなのかもしれないけど)舞踊研究家のHさんが出てきた。Hさんはすごい日本人離れした美人で(『チャングムの誓い』のチェ女官長に少し似ています)、いつも日本国中および海外を飛び回っていろんな舞台を見ている。そんなわけで業界にお知り合いがたくさんいて、さらにあちこちの雑誌の記事も書いたりというハイパーな女史である。その彼女が夢に出てきて、奥さんと三人で沖縄旅行をしていた。彼女が夢に出てくるのは初めてのことである。

地階からのインターホンの呼び出し音で目が覚めた。慌てて出ると、宅急便屋さんだった。玄関で受け取ったのはなんと、そのHさんからの贈り物だったのだ。

以前、結婚する直前にしつこく「いえ、お祝いなんて、いいです。デロンギのエスプレッソ・メーカーでいいです、いえいえおかまいなく」と厚かましくも言い倒していたのだが、それがお互い忘れた頃にぽっと届いたのだ。しばらくご無沙汰しているのだけれど、ふと思い出して「遅れてごめんなさい」と送ってくださったらしい。半ば冗談のつもりだったので、恐縮しつつも大変嬉しい。

送ってくださったのはこれ。我が家では厚かましくも多方面に結婚祝いでいただいたものが大変重宝している。T-FALの電気ケトル(Sさんありがとうございます)、同じくT-FALのソースパンセット(取っ手が取れるってほんとに便利。狭いキッチンで大活躍。T夫妻ありがとうございます)などなど。現在食器皿でヘヴィ・ローテーションしているのも、いただきもののシンプルな白い皿だ。BAR-14Nもこのもらいものオールスターズの仲間入りだ。

嬉しくなって職場の奥さんにメールする。奥さんも感激していた。あわせて「今日のごはん何がいい?」という問い合わせがあったので「原点に帰って肉じゃがでも」と返事。すると「私も肉じゃがが食べたかったんだけど一応聞いたの!」というメールがすぐに帰って来た。

どうやら、テレパシーが強まっているらしいのだ。

夕食はその肉じゃがと、ひろうすと白菜菜(はくさいな)の煮びたし、大根の味噌汁と舞茸ごはん。さらに村上重の壬生菜漬けまで。またもうまさに悶絶する。鮎彦よ、ほんとに奥さん料理がうまいよ。

食事の後、ちょっと休憩のつもりが『平成狸合戦 ぽんぽこ』を最初から最後まで見てしまう。僕はジブリ作品のファンではないけど、これは好きだ。作家主義的に批評すると、宮崎駿は同じ環境破壊というテーマを扱っても(『ナウシカ』『もののけ姫』)ファンタジーの虚構の中に回収されてしまう。高畑勲は逃げていない。この作品で、歴史的事実(「ワンダーランド」なるテーマパークはないけど)を取り上げて、弱者の側からそれを描き、思い切り敗北してみせる。最後に狸たちは幻想の中でかつての森を懐かしむことしかできない。そこには厳しい諦念がある。あたかも『わが谷は緑なりき』のエンディングを彷彿とさせる苦味がそこにはある。希望などはなくて、あるのは現状肯定してみせる狸のたくましさだけだ。

などといいつつ、最後には号泣して見ている自分がいる。歳をとるとなんとやら、というのは事実らしい。勢いをかって「探偵!ナイトスクープ」も見て、それでも泣いてしまう。奥さんはすっかり呆れている。

そこからお風呂に入って、月曜日の講義の準備。土日と少し出かけるので、今日せねばならぬ。語学の小テストなど作り、現在にいたる。

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